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日本の貿易相手国2019年-2020年ランキング 輸入上位品目/輸出上位品目(大洋州・中南米・中東・アフリカ)

大洋州:輸出入とも3年ぶりに減少

◆ 2019年の対大洋州貿易は、総額で7.6兆円(前年比▲5%)と3年ぶりに減少し、わが国貿易総額の 5%(同横ばい)を占めた。

◆ 輸出は2.1兆円(同▲15%)となり、3年ぶりに減少した。8割弱を占めるオーストラリア向けは 1.6兆円(同▲16%)となり、自動車が7,000億円(同▲17%)、建設用・鉱山用機械が470億円(同▲ 35%)、荷役機械が260億円(同▲19%)となった。ニュージーランド(自動車)向けは2,500億円(同 ▲12%)となった。

◆  輸入は5.6兆円(同▲1%)となり、3年ぶりに減少した。9割弱を占めるオーストラリアからは5.0 兆円(同▲2%)となり、石炭が1.5兆円(同▲14%)、非鉄金属が1,200億円(同▲25%)と減少した。 ニュージーランド(非鉄金属)からは2,900億円(同▲1%)となった。

◆  対大洋州貿易収支は▲3.5兆円(同▲5%)と3年連続で赤字が拡大した。

中南米:輸出入とも3年ぶりに減少

◆ 2019年の対中南米貿易は、総額で6.4兆円(前年比▲3%)と3年ぶりに減少し、わが国貿易総額の 4%(同横ばい)を占めた。

◆ 輸出は3.2兆円(同▲5%)となり、3年ぶりに減少した。メキシコ(鉄鋼)向けは1.2兆円(同▲ 10%)、ブラジル(金属加工機械)向けは4,100億円(同▲7%)と減少した。一方、パナマ(建設用・ 鉱山用機械)向けは6,600億円(同+2%)と増加した。

◆  輸入は3.2兆円(同▲1%)となり、3年ぶりに減少した。チリ(非鉄金属鉱)からは7,300億円(同 ▲8%)、メキシコ(原油及び粗油)からは6,500億円(同▲6%)、パナマ(魚介類・同調製品)からは 150億円(同▲71%)と減少した。一方、ブラジル(穀物・同調製品)からは8,700億円(同+14%) と増加した。

◆  対中南米貿易収支は370億円(同▲79%)となり黒字が縮小した。

(1)ブラジル:輸出は3年ぶりに減少、輸入は2年ぶりに増加

◆ 2019年の対ブラジル貿易は、総額で1.3兆円(前年比+6%)と3年連続で増加し、対中南米貿易総 額の20%(同+2ポイント)を占めた。

◆  輸出は4,100億円(同▲7%)となり、3年ぶりに減少した。金属加工機械が82億円(同▲42%)、自 動車の部分品が820億円(同▲6%)、荷役機械が70億円(同▲37%)と減少した。一方、ポンプ・遠 心分離機は160億円(同2.0倍)と増加した。

◆  輸入は8,700億円(同+14%)となり、2年ぶりに増加した。穀物・同調製品が1,100億円(同6.2倍)、 肉類・同調製品が1,000億円(同+14%)、鉄鉱石が3,300億円(同+4%)と増加した。一方、果実が 130億円(同▲35%)と減少した。

◆ 対ブラジル貿易収支は▲4,600億円(同+44%)と5年ぶりに赤字が拡大した。

(2)メキシコ:輸出は3年ぶりに減少、輸入は 10 年ぶりに減少

◆ 2019年の対メキシコ貿易は、総額で1.8兆円(前年比▲8%)となり、対中南米貿易総額の28%(同 ▲2ポイント)を占めた。

◆  輸出は1.2兆円(同▲10%)となり、3年ぶりに減少した。鉄鋼が1,500億円(同▲13%)、自動車の 部分品が1,900億円(同▲10%)、原動機が530億円(同▲21%)と減少した。一方、音響・映像機器 は130億円(同4.1倍)と増加した。

◆  輸入は6,500億円(同▲6%)となり、10年ぶりに減少した。原油及び粗油が140億円(同▲85%)、 自動車の部分品が410億円(同▲27%)、非鉄金属が75億円(同▲63%)と減少した。一方、通信機 は600億円(同+31%)、自動車は320億円(同+45%)と増加した。

◆  対メキシコ貿易収支は5,100億円(同▲13%)と2年連続で黒字が縮小した。

ロシア:輸出入とも3年ぶりに減少page17image227907392

◆ 2019年の対ロシア貿易は、総額で2.3兆円(前年比▲7%)と3年ぶりに減少し、わが国貿易総額の 2%(同横ばい)を占めた。

◆ 輸出は7,800億円(同▲3%)となり、3年ぶりに減少した。自動車が3,400億円(同▲6%)、鉄鋼が 60億円(同▲35%)、自動車の部分品が910億円(同▲3%)となった。一方、原動機が370億円(同+ 35%)と増加した。

◆  輸入は1.6兆円(同▲9%)となり、3年ぶりに減少した。石油製品が660億円(同▲51%)、非鉄金 属が2,200億円(同▲15%)、LNGが3,400億円(同▲6%)と減少した。

◆  対ロシア貿易収支は▲7,800億円(同▲15%)と3年ぶりに赤字が縮小した。

中東:輸出は2年ぶり、輸入は3年ぶりに減少

◆ 2019年の対中東貿易は、11.2兆円(前年比▲12%)と3年ぶりに減少し、わが国貿易総額の7%(同 ▲1ポイント)を占めた。

◆  輸出は2.4兆円(同▲3%)となり、2年ぶりに減少した。3割強を占めるUAE(自動車)は7,800億 円(同▲10%)となり、イラン(自動車)向けは72億円(同▲91%)、イスラエル(半導体等製造装置) 向けは1,800億円(同▲24%)と減少した。一方、2割強を占めるサウジアラビア(自動車)は5,600 億円(同+23%)と増加した。

◆  輸入は8.9兆円(同▲15%)となり、3年ぶりに減少した。サウジアラビア(原油及び粗油)からは 3.0兆円(同▲19%)、イラン(原油及び粗油)からは1,300億円(同▲67%)、カタール(石油製品)か らは1.4兆円(同▲13%)となった。

◆ 対中東貿易収支は▲6.5兆円(同▲18%)と3年ぶりに赤字が縮小した。

アフリカ:輸出は3年連続の増加、輸入は3年ぶりに減少

◆ 2019年の対アフリカ貿易は、総額で1.9兆円(前年比+1%)と3年連続で増加し、わが国貿易総額 の1%(同横ばい)を占めた。

◆ 輸出は9,800億円(同+9%)となり、3年連続で増加した。リベリア(船舶)向けは2,200億円(同+ 73%)、アルジェリア(鉄鋼)向けは260億円(同+89%)、マダガスカル(自動車)向けは86億円(同 5.0倍)と増加した。一方、3割弱を占める南アフリカ共和国(自動車)向けは2,600億円(同▲5%) と2年連続で減少した。

◆ 輸入は9,200億円(同▲7%)となり、3年ぶりに減少した。ナイジェリア(LNG)からは560億円(同 ▲45%)、アンゴラ(原油及び粗油)からは68億円(同▲82%)となった。また6割強を占める南ア フリカ共和国(自動車)からは5,600億円(同▲2%)と減少した。一方、アルジェリア(原油及び粗 油)からは410億円(同+91%)と増加した。

◆ 対アフリカ貿易収支は660億円と3年ぶりに黒字に転化した。

参照:JFTC – 一般社団法人日本貿易会

(https://www.jftc.or.jp/research/pdf/ForeignTrade2020/chapter2.pdf)

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