お問い合わせ・お見積

Column
コラム

日本の貿易相手国2019年-2020年ランキング 輸入上位品目/輸出上位品目(アジア)

アジア:貿易収支は3.9兆円の黒字、貿易総額は78.7兆円

◆ 2019年の対アジア貿易は、総額で78.7兆円(前年比▲6%)となり、わが国貿易総額の51%(同横 ばい)を占めた。

◆ 輸出は41.3兆円(同▲8%)となり、3年ぶりに減少した。中国(自動車の部分品)向けは14.7兆円(同▲ 8%)、韓国(半導体等製造装置)向けは5.0兆円(同▲13%)、シンガポール(半導体等電子部品)向けは 2.2兆円(同▲15%)と減少した。

◆  輸入は37.4兆円(同▲5%)となり、3年ぶりに減少した。中国(通信機)からは18.4兆円(同▲4%)、 インドネシア(非鉄金属鉱)からは2.0兆円(同▲17%)、韓国(石油製品)からは3.2兆円(同▲9%) と減少した。一方、ベトナム(衣類・同付属品)からは2.4兆円(同+5%)と増加した。

◆  対アジア貿易収支は3.9兆円(同▲29%)と2年連続で黒字が縮小した。

(1)中国:輸出入とも3年ぶりに減少、貿易収支は4年ぶりに赤字拡大

◆ 2019年の対中国貿易は、総額で33.1兆円(前年比▲6%)となり、わが国貿易総額の21%(同横ば い)を占めた。

◆ 輸出は14.7兆円(同▲8%)となり、3年ぶりに減少した。自動車の部分品が6,900億円(同▲ 21%)、半導体等製造装置が9,000億円(同▲17%)、半導体等電子部品が9,800億円(同▲11%)と 減少した。一方、自動車が7,900億円(同+23%)と増加した。

◆  輸入は18.4兆円(同▲4%)となり、3年ぶりに減少した。通信機が2.0兆円(同▲11%)、衣類・同 付属品が1.8兆円(同▲8%)、原動機が1,100億円(同▲32%)となった。

◆  対中国貿易収支は▲3.8兆円(同+14%)と4年ぶりに赤字が拡大した。

 

(2)韓国:輸出は2年連続、輸入は3年ぶりに減少

◆ 2019年の対韓国貿易は、総額で8.3兆円(前年比▲11%)となり、わが国貿易総額の5%(同▲1ポ イント)を占めた。

◆ 輸出は5.0兆円(同▲13%)となり、2年連続で減少した。半導体等製造装置が3,200億円(同▲ 50%)、科学光学機器が1,900億円(同▲25%)、有機化合物が2,700億円(同▲10%)となった。

◆ 輸入は3.2兆円(同▲9%)となり、3年ぶりに減少した。石油製品が4,200億円(同▲22%)、半導体 等電子部品が1,500億円(同▲37%)、有機化合物が1,300億円(同▲28%)となった。

◆ 対韓国貿易収支は1.8兆円(同▲19%)と2年連続で黒字が縮小した。

 

(3)台湾:輸出は横ばい、輸入は3年ぶりに減少

◆ 2019年の対台湾貿易は、総額で7.6兆円(前年比▲1%)となり、わが国貿易総額の5%(同横ばい) を占めることとなった。

◆  輸出は4.7兆円(同横ばい)となった。半導体等製造装置が5,800億円(同+48%)、自動車が2,900 億円(同+11%)と増加した。一方、非鉄金属が1,700億円(同▲28%)、鉄鋼が1,800億円(同▲ 25%)と減少した。

◆  輸入は2.9兆円(同▲2%)となり、3年ぶりに減少した。半導体等電子部品が1.1兆円(同▲5%)、 有機化合物が400億円(同▲19%)、非金属鉱物製品が250億円(同▲23%)と減少した。

◆  対台湾貿易収支は1.8兆円(同+5%)と3年ぶりに黒字が拡大した。

(4)ASEAN:輸出入とも3年ぶりに減少
◆ 2019年の対ASEAN貿易は、総額で23.3兆円(前年比▲7%)となり、わが国貿易総額の15%(同横

ばい)を占めた。

◆  輸出は11.6兆円(同▲8%)となり、3年ぶりに減少した。シンガポール向け(半導体等電子部品)は2.2兆円(同▲15%)、タイ向け(鉄鋼)は3.3兆円(同▲8%)、インドネシア向け(自動車の部分品)

は1.5兆円(同▲13%)となるなど、カンボジア、ブルネイを除き減少した。

◆  輸入は11.7兆円(同▲5%)となり、3年ぶりに減少した。インドネシア(非鉄金属鉱)からは2.0兆 円(同▲17%)、シンガポール(有機化合物)からは8,500億円(同▲21%)、マレーシア(LNG)からは1.9兆円(同▲8%)となった。

◆  対ASEAN貿易収支は▲1,700億円と4年ぶりに赤字に転化した。

(5)タイ:輸出が3年ぶりに減少、輸入は横ばい

◆ 2019年の対タイ貿易は、総額で6.0兆円(前年比▲4%)となり、わが国貿易総額の4%(同横ばい) を占めた。

◆ 輸出は3.3兆円(同▲8%)となり、3年ぶりに減少した。鉄鋼が4,300億円(同▲14%)、非鉄金属が 1,200億円(同▲17%)、通信機が260億円(同▲48%)となった。

◆ 輸入は2.8兆円(同横ばい)となった。石油製品が100億円(同▲42%)、金属製品が920億円(同▲ 7%)と減少した。

◆ 対タイ貿易収支は5,300億円(同▲34%)と2年ぶりに黒字が縮小した。

(6)インドネシア:輸出入とも3年ぶりに減少

◆ 2019年の対インドネシア貿易は、総額で3.5兆円(前年比▲15%)となり、わが国貿易総額の2% (同▲1ポイント)を占めた。

◆ 輸出は1.5兆円(同▲13%)となり、3年ぶりに減少した。自動車の部分品が1,800億円(同▲ 20%)、自動車は840億円(同▲28%)、建設用・鉱山用機械が260億円(同▲53%)となった。

◆ 輸入は2.0兆円(同▲17%)となり、3年ぶりに減少した。非鉄金属鉱が1,100億円(同▲58%)、原 油及び粗油が140億円(同▲79%)、LNGが2,400億円(同▲18%)となった。

◆ 対インドネシア貿易収支は▲4,500億円(同▲29%)と5年連続で赤字が縮小した。

(7)その他アジア:輸出入とも3年ぶりに減少

◆  アジア26 ヵ国のうち、中国(1)、アジアNIEs(4)、ASEAN(10)を除いた12 ヵ国との2019年の貿 易は、総額で2.5兆円(前年比▲9%)となり、対アジア貿易総額の3%(同横ばい)を占めた。*シンガポールは、アジアNIEsとASEANの両方に含まれる。

◆  輸出は1.7兆円(同▲12%)と3年ぶりに減少し、アジア向け輸出の4%(同横ばい)を占めた。うち7割を占めるインド(鉄鋼)向けは1.2兆円(同▲2%)となり、3年ぶりに減少した。その他、パキスタ

ン(自動車)向けも1,400億円(同▲42%)、スリランカ(自動車)向けも690億円(同▲50%)となった。

◆  輸入は8,200億円(同▲2%)と3年ぶりに減少し、アジアからの輸入の2%(同横ばい)を占めた。 うち7割を占めるインド(石油製品)からは5,800億円(同▲4%)となり、3年ぶりに減少した。パキスタン(石油製品)からは330億円(同▲15%)となった。

◆  対その他アジア貿易収支は8,500億円(同▲20%)と3年ぶりに黒字が縮小した

参照:JFTC – 一般社団法人日本貿易会

(https://www.jftc.or.jp/research/pdf/ForeignTrade2020/chapter2.pdf)

一覧へ戻る

CONTACT

ご質問、ご要望等ございましたら下記よりお気軽にご連絡下さい

Tel:045-641-4532

Fax:045-641-6400
受付時間:9:00〜17:00
(土日祝、年末年始除く)